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ドイツ・カッティング・ルポ(日本語 Ver.)

 京都を拠点とするレコードショップ「JET SET」の協力のもと、2015年4月に発売したアルバム「ゴマサバと夕顔と空心菜」が、このたびアナログレコードとして再発売(2016.7.29発売。発売日が何度も遅れてしまって、すみませんでした)。僕のキャリアの中では初めてのアナログ盤リリース!

 インターネットでの購入はこちらから。(JET SET 商品ページ)

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 カッティングはドイツのフランクフルトにある「SCHALLPLATTEN SCHNEID TECHNIK」というスタジオで行われるとのことで、レコード制作の現場を間近で見てみたかった僕は、今年の3月、急遽ドイツまで見学に行くことにした。なかなかカッティングの依頼だけで現地まで行く人はいないので、向こうの方もさぞかし驚いたのでは。しかも予備知識さえ乏しい状況だったので、まったくのゼロから教えていただくことに。

 ここからお届けするのは、アナログ盤特典としてインナージャケットに書いた「ドイツ カッティングスタジオ・ルポ」には掲載しきれなかった、カッティングエンジニアのダニエル・クリーガーさんとの会話を中心にした「ルポ その2」。かなり専門的な記述も多いけれど、なかなか前例のないこの機会を味わうだけでもいいので、ぜひご一読を!

翻訳&通訳:蓮ますみ(英語Ver.はこちら

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---SCHALLPLATTEN SCHNEID TECHNIK(以下:SSTスタジオ)の代表取締役であり、カッティングエンジニアのダニエル・クリーガーさんの名刺の裏にはなんと日本語表記が。日本のクライアントがたくさんいるということですか?

「比率としてはそれほどたくさんではないのですが、これから実際に製作する、レコードの元となる『ラッカー盤』の原材料を日本の会社から輸入しているので、ビジネス面での重要度が高くなっています。その会社はMDCと言って、東京にオフィスがあり、工場は(標高の高い)高原にあります。原材料づくりには、きれいな空気が大切です。だからこそ彼らの製品はとても品質が良いんです。以前一度だけ日本を訪れたことがありますが、とても美しいところですね。」

---レコードは一時期CDに押され気味でしたけど、また需要が伸び始めましたね。

「そうですね。1998年から2008年くらいまでのあいだは、ダンスもの、いわゆるテクノのレコードしかカットしていませんでしたが、近頃はそういったエレクトリック系の音楽の割合は減ってきて、ポップス、ロック、ジャズ、クラシックなど、様々なジャンルの音楽が再び増えてきました。ちなみにちょうど今作業していたのはトルコのトラディショナルな音楽で、おそらくだいぶ前に録音されたものかと。」

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---このコンソールはレコードカッティング専用に作られたものですか?

「そうです。通常のコンソールは、レベルやイコライジング、ダイナミクスを調整するセクションを含めた、ステレオの音の信号が通過する回路がひとつだけですが、カッティング・コンソールにはこの回路が並行して2つあります。ひとつめの信号はカッティングマシーンにどんな音源が届くのかあらかじめ知らせるために。そしてもうひとつは、『ラッカー盤』にカットするためのもので、その信号はカッティングヘッドへ届きます。私はここですべての調整を、2つの音の信号に対して行わなければならないのですが、あとでさらに詳しく説明します。」

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---(スペクトルアナライザーを差して)これは何のために使うものですか?

「周波数の帯域を目でチェックするためのものです。基本的にはどんな音でもレコードにすることができるんですが、強すぎる音に対して、ある程度の制限があります。(ヴォーカルのSやTの発音に代表される)歯擦音、(HやFなどの)摩擦音、ドラムのハイハット、クラッシュ、シンバルなどの高音域が強すぎると問題が起きます。レコードを再生したときに、その部分に歪みが出たり、バリバリというノイズが鳴ったりします。
 それを避けるために、レコーディングされた音源がカッティングに適しているかどうかを、常に判断します。特に高音域に気を配るんですが、極端な例では、マスタリングスタジオにマスターを返さなければなりません。処理を大胆に行った場合、全体的なサウンドイメージに影響を及ぼしてしまうことになり、クリエイティブな部分に触れてしまうからです。私はいつも美的な評価や修正をすることではなく、技術的な評価に重点を置いています。」

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---これからカッティングしてもらうのは、普通のレコードよりもひとまわり大きなサイズですね。今まで一度も見たことがないです。これは、レコードではないんですか?

「ここではまず14インチの『ラッカー盤』を制作します。ラッカー盤は片面だけしか使用できません。反対側はプレス工場でダメージを受けてしまうんです。カッティングが終わったら工場に送る前に、レコードの中央部分に手で識別用の刻印を施します。通常はカタログ番号かマトリックス番号、またはレファレンス番号、稀に追加のメッセージ、このスタジオ名であるSST、最後にカッティングエンジニアの印として私の場合はラストネームのKRを。」

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---A面、B面にそれぞれ、世界でただ一枚のラッカー盤ができるんですね。

「その通り! このラッカー盤をプレス工場に送り、それを元にして彼らがスタンパーという型を作り、そのスタンパーからレコードが生産されるのです。では、これからあらためてカットしていきますので、この機会にカッティングの準備と手順をお見せします。」

---ぜひ、お願いします!

「このノイズが聴こえますか? これはバキュームの音です。何もしなければラッカー盤はターンテーブルの上に置かれるだけですが、このバキュームを作動させると取り外すことができなくなります。ターンテーブルに吸着されるのです。」

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---固定するために、ですか?

「そう、滑ってしまわないように、そしてターンテーブルと完全に水平にセットされるように。さらに吸引管があるんですが、レコードの音溝(グルーブ)が削られた際に出る材料の『かす』を取り除いてくれます。音溝はこの鋭い(サファイアかルビーで出来た)針で削られますが、吸い取らないとすぐに溜まってしまうんです」

---ミクロな世界だと思いますが、このコンソールとカッティングマシーンを使って、これらの溝をどんな風に削っていくんですか?

「モジュレーション(音溝の『うねり』)の振幅は、レコーディングの音により決定されます。レコードは回転しながら外側から内側へ向けて、スパイラル状にカットされていくのですが、音量が大きいほどその動きは激しくなるので、大きな音量の音は、より多くのスペースを必要とします。そんなときは、直前にカットされた隣り合う音溝に重なってしまわないように、音溝どうしのあいだの幅はより大きくなります。逆に、静かな音楽や無音の場合は多くのスペースを必要としないので、小さな幅でカットされます。
 要するに、一回転前にカットされた音溝の幅と、今現在カットしている音溝の幅をあらかじめ知っていなくてはなりません。聴いてみてください。音楽のカッティング用の音なんですが、少し遅れているでしょう。ちょうどレコードの半回転分の時間、ズレています。これが音溝の幅を計算するために必要な時間なのです。このタイムラグがあることで、実際にカットする前に次は一体どのような音楽が来るのかをコンピュータが認識し、同時に音溝と音溝のあいだにどれくらいの幅が必要になるかを計算するのです。」

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---ただ単純に溝を削っていくだけじゃないんですね。他にも気を付けなければいけないところは、どんなところでしょう。

「たとえば、こちらのB面の時間は25分ですが、どれくらいの音量で、またはどれくらいの強度でこの曲をカッティングできるか、事前に推定しました。なぜならカッティングする音量が、どれくらいスペースを消費するかを決定するからです。レコード片面のスペースには限りがありますので、そのスペースを有効に活用するために最適な設定を見つけ出す必要があります。使用可能なスペースの範囲に収められるような設定にしないと、最後の曲がレコードに収録できなくなってしまったりします。また、最終的にレコードのスペースの半分しか使われていないような状況も、避けなければなりません。たとえ全てのスペースが使われていなくても、技術的には大きな問題ではないのですが、見た目が良くありません。リスナーはレコードにほぼ完璧な溝が彫られていることを、期待していますからね。」

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---たしかに。最初から最後まで音溝が刻まれていて当然だと思っていましたが、トータルタイムはレコードによってまちまちですもんね。なるほど〜。

「このように、音溝の深さと幅をあらかじめ設定しないといけないんですが、無音部分や基本の音溝の幅をあらかじめ機械で設定できます。この25分というマスターは、レコードの片面にとってはかなり長いので、最小に設定します。」

---反対に、時間が短すぎるレコードもありますか?

「例えば片面10分とか、マスター音源が短い場合は、とても大きな音量でカットすることができるので、音溝のうねりの寸法が大きくなるようにセッティングします。スペースがたくさんあるので、余裕を持って可能な限りの面積を使うことができます。逆に、余裕を持たせすぎてマスターがスペースからはみ出ないように、注意して細かく調節しなくてはなりませんが。」

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---低域と高域で溝の深さや幅に違いはありますか?

「マイクロスコープ(顕微鏡)を覗いてみてください。ベースのような低域の周波数は長いカーブを描き、よりゆっくりとした動き(振動数が少ない)の音溝であることが分かります。この、細かく刻まれているのがハイハット、ゆったりしたうねりをともなっているのがバスドラムです。短いうねりは高域周波数を、長いうねりは低域周波数を表しています。このようにどんなグルーブでも組み合わせることができるのです。」

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---まさに音が絵になっています!

「基本的にモジュレーション(音溝の『うねり』)は、垂直方向(浅く⇆深く)の動きではなく、水平方向への動きなので、音溝の深さは一定になります。つまり、カーブは上下方向ではなく、主に左右に動きます。もし左右のチャンネルに対して、音量やフェーズ(位相)に差がある場合には、これに『深さ』のモジュレーションが加えられます。例えばもしヴォーカルが常に中央に定位して(=置かれて)いる場合は、モジュレーションは左右だけということになります。」

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---そうだったんですね。水平方向の動きだけで音楽を再現できるということも凄いですが、溝の深さの方は『ステレオ効果』に秘められているんでしょうか。

「はい。深さのモジュレーションは、左右のチャンネルの音に差がある場合に加わります。ベースとヴォーカルが真ん中に定位していて、ギターが左側だけに定位している場合、基本の音は水平方向だけのモジュレーションとなり、ギターはそれに垂直のモジュレーションを加えます。これはステレオの作用を最大限引き出すために、必要なこと。レコード針は、水平方向と垂直方向のモジュレーションがどのように組み合わさっているかを通して、こちらが左のチャンネル、こちらが右のチャンネルということを感知するのです。」

---ところで、いままで数多くのカッティングをこなしてきたダニエルさん。クライアントは世界中にいるんですか?

「ドイツ国内は20%くらいで、フランスやアメリカが多く、時々イギリスからの需要もあります。でもイギリスには、かなり多くのカッティングスタジオがありますね。ドイツには10ヶ所ほどのカッティングスタジオがありますが、イギリスはもっと多いです。」

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---ダニエルさんも楽器を演奏されたりするんですか?

「趣味でベースを弾いているんですよ。12、3才のころに始めたんですが、プロのミュージシャンになろうと思ったことはありません。バンド仲間とたまに街で演奏をしています。いくつかのパンクロックバンドから始まって、エクスペリメンタルなものやジャズ、そのあとはポップロックに移行しました。だけど最近また、うるさめなロックをやりたいなぁと思っていて、メンバーを探しているところなんです。」

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---このメモはなんですか?

「これは各レコードのカッティング時に適用した設定や手順を、記録したものです。たとえばJSLP-68、つまりHARCOさんのラッカー盤をもう一度カッティングしたいときは、これらのノートを参照すれば、全く同じ設定&調整で再現できるんです。私たちはこれらのノートを1971年からずっと付け続けています。」

---うわぁ。いつでも再現できるということは、どんなレコードでも当時のままの音でリイシューできてしまうんですね。

「ところで、HARCOさんのアルバムの5曲目のインストゥルメンタルなんですが、不思議なエフェクトがありますね。ミックスによるものなんじゃないかと思いますが、21〜22kHzあたりにとても強い音があって邪魔をしています。ローパスフィルター(設定したある周波数よりも低い信号だけが聴こえるようにする装置)をかけて、その部分を少々削減しなければいけません。このままだとカッティングヘッドを痛めることになり、最終的にターンテーブルで再生したときにも不快なノイズが出てしまいます。」

---わかりました。音像は多少変化してしまうけれど、アナログ化のためには避けられないプロセスであれば、よろしくお願いします。A面とB面にセパレートさせるとき、6曲目をB面の1曲目に設定したのですが、そのあたりはどうですか?

「B面はA面よりも1曲多くなり、結果的に5分長いので、モジュレーションの強度の設定を下げる必要があります。そして40Hz以下の周波数信号は多くのスペースを消費するので、(さきほどとは逆の)ハイパスフィルターを使って軽減しました。それによって、スペースを節約することができます。」

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---なるほど、わかりました。ありがとうございます。まとめとして、レコードが出来上がるまでの流れを、簡単に説明していただけますか。

「はい。今、私たちが作成したこの『ラッカー盤』は、柔らかすぎるので何もプレスすることができないのは、知っていますよね。もしこれをスタンパーとしてプレスしていくと、音溝が凸型になってしまい、ターンテーブル上では再生できません。このラッカー盤の上にニッケルでメッキをして、音溝が刻まれたものを『マスタースタンパー』といいます。このマスタースタンパーから再度インプリントを繰り返したものが『マザースタンパー』と呼ばれ、再び音溝が凹型になるので、レコードと同じように再生できます。さらにそこから複製を作れば、大量プレスに最適な『スタンパー』が完成します。」

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---長い長い工程ですね、、、。

「最後に、少しWebを見ながら解説しましょうか。これはドイツのプレス工場なんですが、プレスマシーンがありますね。これらのマシーンは他のプレス工場、例えば日本の東洋化成さんのものとよく似ています。カッティングマシーンもそうなんですが、だいぶ以前に最後のマシーンが生産されて以来、ほとんど新しい開発や生産がなされていません。だから現存するマシーンは希少で、この頃はいつも忙しく働いていますよ。このプレスマシーンの一方にA面のスタンパーを取り付け、もう一方にB面のスタンパーを取り付けます。その中間に、温められた柔らかいプラスティック(塩化ビニール)の塊を置いて、両側からプレスして、レコードが完成します!」

---おお〜。今回のアナログ製作はカッティングからプレスまで、ここドイツですべてお願いしています。全工程を終えて日本に届くのを、楽しみにしています!

*「ゴマサバと夕顔と空心菜」のB面カッティングの立ち上げを、なんと僕が体験させてもらい、動画におさめたので、ここに公開! なかなかサマになってるでしょ。



 今回のスタジオ訪問にあたって、現地での通訳やブログに向けての原稿翻訳を担当してくれたのは、フランクフルト在住の蓮ますみさん。ご自身でもエレクトリックミュージックの音楽制作経験が豊富で、このスタジオ訪問を僕と同じように楽しんでくれた。このたびは、本当にお世話になりました!

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Cutting studio experience in Germany (English Ver.)

CD release of “Gomasaba & Yugao & Kushinsai” was in April in 2015. This time my album released as an analog record under cooperation support with an Kyoto-based record shop “JET SET”. This is the first release of analog disc in my career.

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When I knew that the cutting work will be done by a cutting studio names “SCHALLPLATTEN SCHNEID TECHNIK” which located in Frankfurt, Germany, I really wanted to see how the records are produced at the site. So I decided to go to Germany in March this year. They were probably surprised to hear about my visit from Japan only to see the cutting production. I appreciate them explaining me from zero because I didn't have much previous knowledge.

Now I will deliver the “Report 2” which is mainly the conversation with a cutting engineer Mr. Daniel Krieger. It contains lot of technical description, but please read it and feel the rare opportunity!

Translation / Interpretation : Masumi Ren

(Japanese Ver. is here.)

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---The business card of Mr. Daniel Krieger, who is a managing directer and cutting engineer of SCHALLPLATTEN SCHNEID TECHNIK ( SST studio ), is double-sided printed in English and Japanese. Do you have many clients in Japan? “

“The ratio is not that high, but we import raw material from Japan so the priority became high. The company is named MDC and it is located in Tokyo. Their production plant is in the high land. Clean air is important for material production. Also because of this their products are that good! I have been your home country once, Japan is very beautiful.”

---Vinyl sales had been down under the weight of CD for a while, but it have grown again.

“Well, from 1998 to 2008, I had cut only electronic, techno music for dance floor. Now the ratio of electronic music went down, and a lot of pops, rock, jazz and classic is getting higher again. Bay the way, what I cut right now is traditional turkish music, I guess It had been recorded long time ago.”

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---Is this console specially made for vinyl cutting ?

“Yes, usual mastering consoles have just one stereo signal path with eq and dynamic processing devices. A cutting console has two signal paths in parallel. One is the signal, which feeds the machine so it knows in advance what kind of music will come, and the other signal is the actual cutting signal. That signal comes to the cutting head. So every processing I do with signal, I have to do with two stereo signals. I will explain it in more detail later.”

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--- (pointed to Spectral Analyzer) What do you use this for ?

“I can check the frequency range with my own eyes. Basically every sound can cut to vinyl, but there are some restrictions concerning intensity. Sibilants and fricatives, high frequency sound like hi-hats, crash, cymbals may not be too loud, otherwise the cutting head can be overloaded. When you playback the record, the sound might be distorted or crunchy somehow. Therefore I have to estimate in advance, wether the music production is suitable for being cut on vinyl as it is. Particularly concerning the intensity of the high frequency signals, in extreme situations I have to get back the master to the mastering studio. Because when the signal has to be processed very strongly, I might affect the entire sound image of a production and this is more a creative process. I am rather focused on technical assessment of the master, and not so much into esthetical evaluation or revision.”

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---This disc which you are about to cut has a larger size than standard vinyl discs. I have never seen this before. Is this not a record?

“Here we cut on lacquer discs, their diameter is 14 inch. The lacquer can be used only one side, the other side will be damaged in the pressing plant. After the cutting is finished, I send it as it is to the pressing plant, but not before I engrave onto it for identification purposes. Usually the engraving contains catalogue number or matrix number or reference number, sometimes additional message, and always our company name “SST” puls a token of the cutting engineer. In my case “KR” - my last name is Krieger.”

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---So each cut lacquer disc is the only one in the world.

“Exactly. We send it to the pressing plant, and on basis of this they produce a pressing stamper, and with this stamper they can press vinyl records. On this occasion I will show you about the steps I do before and during the cutting.”

---Oh yes please!

“Do you hear the noise? This is the noise of the vacuum. Usually the lacquer disk is just put on the turn table, but if you turn on the vacuum, you can not take it away. It is sucked and attached on the turntable.”

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---To make it stable?

“Exactly, so it can not slide and sits absolutely flat on the turntable, and also here is a little suction tube, which removes the materials that will be cut out of the lacquer to get the groove. The groove is cut with this sharp stylus (made from sapphire or ruby) here, and the material that emerges from this cutting process will be sucked away so doesn't bunch up here.”

---It's a microscopic world. How do you cut the groove with the console and the cutting machine?

“The modulation, let's say the swinging of the groove, is determined by the sounds of the recording. While the disk is rotating, the groove will be cut like a spiral (from outside to inside). The swinging of the groove is larger when the sound is louder, therefore more space from one groove to another has to be made in advance, so that the groove will not cut into another groove that has been cut before. If the music is very silent or when there is just no sound, the grooves can be cut very close to each other, because they don't use much space. Therefore the machine has to calculate in advance the space between the groove that has been cut one rotation before and the groove that is cut at this moment.
Listen, this is the signal that will be cut, it is slightly delayed from the signal that is fed into the machine. The time lag is exactly as long as the half rotation of the record. This is the time that is needed for the space calculation. It allows the machine to recognize the music a certain time before it will be cut actually, and on bases of this information the machine can calculate the space that will be necessary.”

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---The groove is not cut simply into the lacquer. Is there anything else you must be careful?

“For example, the duration of side B will be 25 min., I have estimated with which level or which intensity I can cut the music. Because the level with which I will cut the music decides how much space will be consumed. And of course I only have a certain space available which makes one record side, and I have to try to find settings with which the total duration of the master for this side will fit on this side. I must not use more space then available, because this would mean the last track will just not fit on the record, on the other hand I have to avoid that I find settings which in the end use only half of the space available. Technically that would not be a big problem, but it just looks not very nice. Most people expect that one side of a vinyl record is more or less completely used.”

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--- Indeed. I believed that the space of the vinyl is completely used by groove from start point to end but as you mentioned, the total time differs depending on the length of tracks. That makes sense.

“Therefore I have to pre adjust the depth or the broadness of the groove, which I can set here. Also the basic distance between the grooves in case that there is no music, or the basic grooves distance can be set over here. Because the master with a duration of 25 min. is quite long time for one side of the record, I have to set the cutting basic measures to minimum.”

---On contrary is there record which is too short?

“If the music is rather short, let's say just 10min. for one side, I can cut it very intensively or loud, and I can choose a rather big groove dimension. Because I have the space, I can waste space as much as possible. But in this case here I have to choose rather small and careful settings so I achieve that this master can be cut completely on the space.”

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---Are the depth and width of groove differs from high / low frequencies?

“Please look through the microscope. Quite easily to see that low frequencies like bass produce long wave lengths, rather slow movement of the groove. This is the hi-hat and this is the bass drum. Very short wave lengths represent high frequency signal, and long wave lengths represent low frequency signals. In that way you can combine every kind of sound.” 

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---I can see all the sound landscape now!

“Basically the modulation is not in the vertical direction so the depth of the grooves remain constant, but the groove execute lateral movements (parallel to the surface of the disk). The curves are not up and down, the moves are mainly left and right.
But if there are differences of loudness or phasing between the left and the right channel, depth modulation comes in addition. Basically, if the singer stands in the middle, the resulting groove modulation is just left and right.”

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---Was that so. It is amazing that the sound can be reproduced only with lateral movements. Do the depth of the groove represents stereo images?

“Yes, depth modulation comes in addition when signal differs between left and right channel. Basically bass and singer are in the middle, but one of the guitars is only on the left side, so the basic music produces just sidewards modulation, and guitar also produces depth modulation. This is necessary to make possible a differentiation between left and right. So the pickup stylus can recognize this is left channel, this is the right channel, simply through the combination of depth modulation and side modulation.”

---By the way, you had been doing a large number of vinyl cutting. Do you have clients in all over the world ?

“I think, about 20 % we get from Germany, and quite a lot from France and the US, and a few from England. In England there are many cutting studios. In Germany are also around 10 cutting studios, but in England are much more.”

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---Do you play any instrument?

“Only for hobby, I play bass guitar, started when I was 12, 13 years old. I still play but never had planned to make it commercially or as professional musician. Just playing live with a band around downtown. I started with punk rock, and later on it moved to more experimental stuff and Jazz, and in the end it was more pop rock music. But I would like to join a louder rock band again, I should look for some people to play in a band again...”

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---What is this book ?

“This is the protocol of settings I have done for each cut.Just in this case here, it is very helpful that I can see which settings and adjustments I have made, during the cut for JSLP –68, which is HARCO's lacquers. Now I can cut it with these settings, the exact same cut again on bases of these notes. So every cut from 1971 is noted in books like this one.”

---Wow, it means, any record can be reissued as it was!

“By the way, here is an interesting effect, maybe it comes from the mixing.
There is a disturbance at 21, 22khz, a very high frequency signal. We have to put a lowpass filter on the signal processing, so this signal is reduced a little bit, and will not do harm to the cut. If we just let it go through to cutting, it might do damage to the cutting head, or just produce unpleasant disturbance noise when the record is played back on the turn table.”

---I see. If the process cannot be avoided to make the record, it is fine with me even if the sound image might change little bit. 11 tracks on this album had to be divided into A and B side, and so I chose 6th track as first track on B side. How do you think about it ?

“Side B is 5 min. longer then the A side. So we have to go down a little bit with the intensity of the modulation. Sounds below 40 Hz have been reduced with a high pass filter, because that signal component uses the most space. I have reduced them to save some space.”

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---I understand well. Thank you. Can you please summarize the record making procedure ?

“Well, you know, with this lacquer which we just have cut you can not press anything, because this is too soft. And if you use it as a stamper, the groove of what you have pressed it on would be convex, and it is not possible to play that on the turntable. So from this lacquer, or first generation, you have to make an imprint with doing a complicated galvanic process through which Nickel is plated on the lacquer, and from this second generation, called father plate, you have to make a metal imprint again, this is the so called mother plate, here you can play back the groove again, it sounds like a record. If you make another imprint from this, you get the stamper (or son!) for pressing records in large quantity.”

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--- Long process...

“Finally, I will show you something (while watching a website). This is a german pressing plant, you see the pressing machines. These machines are very similar with the machines in other pressing plants, also in Japan, at Toyo Kasei for example.
It is the same about cutting machines, the last machine has been manufactured very long ago. For all facilities and devices almost no new developments or productions have been started until now. That's why all cutting and pressing machines all around the world are busy at the moment. One stamper is attached to the press for A side, the stamper for B side on the opposite side of the press. A little cake of soft hot plastic is put between those both, then these will be pressed together, and result is the record!”

---Wounderful ! Every process of this analog production from cutting to press will be done here in Germany. I am really looking forward to finishing whole process and being arrived in Japan!

*** Daniel made me experience starting up to cut the B-side of my record “Gomasaba & Yugao & Kushinsai”. Of cource I filmed the scene. Here I release a short movie! Looks good, doesn't it?



During and after this studio visit, Masumi Ren-san acted as interpreter on-site and translated manuscript of this report. She lives in Frankfurt, has much experience in electronic music production and enjoyed the studio visit just like I did. Thank you for your assistance!

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NHKみんなのうた「ウェイクアップ!パパ!」、「Portable Tunes 2 -for kids&family-」

 現在6〜7月にかけて、「NHKみんなのうた」として、僕と佐藤徳之丞(とくのすけ)くんが歌う「ウェイクアップ!パパ!」が放送されています。きたやまくみこさん制作のとっても可愛らしいアニメーションにも注目してください。ほぼ毎日、NHK総合もしくはEテレで流れています。こちらもぜひ参考にしてください。→「NHKみんなのうた 放送予定表」

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(C)NHK/THREE IS A MAGIC NUMBER Inc.

 念願だった「みんなのうた」、とっても嬉しいですね。歌詞は「世界でいちばん頑張ってる君に」の山田英治さんが担当してくれました。イクメンという言葉もある今、お父さんは子供と遊びたいけど週末はやっぱり眠い。子供もお父さんと遊びたくて起こしにいくのだけど、どこか躊躇している。そんな親子の関係がとってもいじらしくもあり、「経験したい」「経験させたい」という言葉も出てきて、子育て1年生の僕にとってもハッとさせられる1曲です。作曲やアレンジは僕が担当しています。

 そして、6/3に「Portable Tunes 2 -for kids&family-」をリリースしました!タイトルの通り、家族みんなで楽しめるワクワク・アルバム。NHKみんなのうた「ウェイクアップ!パパ!」ほか、Eテレ0655「きょうの選択」、同じくEテレの「ネイバーズ」「味楽るミミカ!」テーマソング、「しまじろうのわお!」オープニングテーマなど、僕の今まで歌ってきたTVソングを多数収録。

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 ほかには吉本興業「笑楽校」の校歌、今までに参加した「NHKみんなのうた」のカバー・コンピレーションから2曲、カーペンターズのカバー、さらに書き下ろしで4曲追加しています。全部で17曲。なかなか豪華な仕上がりとなっていますよ。

 ジャケットはなんと「すごろく」になっています。広げてみれば、表紙のSTARTから始まって、曲にちなんだ仕掛けがたくさん詰まったすごろくが楽しめます。切り取ればサイコロやコマになるシートも付いています。

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 レコーディングは2月中旬〜3月のはじめにかけて行いました。佐藤徳之丞くんはレコーディング当時まだ若干6歳。ひばり児童合唱団に所属していて、伸びやかで元気な声がとても頼もしいです。とても良いテイクが録れました。

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 ギターやバンジョーは、後藤郁夫さん。アイデア豊富で手堅いプレイは健在です。ベースは高井亮士さんで、そのほかは僕が演奏、プログラミングしています。

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 ミックスエンジニアは「ゴマサバと夕顔と空心菜」もすべてお願いした、廣瀬修さん。

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 6/21には渋谷タワーレコード3階でのインストアライブが決定しています。ぜひ遊びにきてください!インストアライブに関する詳しい情報はこちら

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「ゴマサバと夕顔と空心菜」レコーディングレポート

 ついに4/22、オリジナル・アルバムとしては5年ぶりの「ゴマサバと夕顔と空心菜」が発売されました!いや〜、ようやく出来ました。

 ジャケットは東南アジアのラオスの、首都ビエンチャンと郊外のルアンパバーンで撮影。表紙はビエンチャンにあるサバントン市場というところで撮りました。中もラオスの写真が満載です。

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 「ゴマサバと夕顔と空心菜」特設ページにて、アルバムの試聴ができたり、僕のセルフライナーノーツが読めたりします。ぜひ見に行ってみてください。

 レコーディングは去年の11月ごろから今年の2月末まで、自宅スタジオを中心に行っていました。今回もゲストがたくさん。ここでそのレコーディングを振り返ってみたいと思います。

 僕の場合は、作詞作曲のデモを制作した段階でアレンジもおおよそ出来上がっているので、レコーディングの前にプリ・プロダクションというアレンジをまとめる作業はあまり行いません。のっけから楽器をレコーディング。

 まずはドラム。今回はインストを除いた全曲、自分で自宅スタジオで叩きました。簡易的なセットではありますが。

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 続いてベース。イトケンこと伊藤健太くんに11曲中7曲を弾いてもらいました。イトケンのフレーズはブラックミュージックが根底にあるので、どの曲もグルーヴが増します。

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 ギターは石本大介くんに、すべて石本くんのスタジオで。演奏楽器はエレキギター、アコースティックギター、12弦ギター、バンジョー。その場のアイデアをふんだんに取り入れてくれたので、ある意味で石本くんもアレンジの一翼を担っています。

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 「口笛は春の雨」は堀込泰行さん、杉瀬陽子さんとの共作。「HARCOの春フェス 2014」から生まれました。まずは泰行さんに、アコギと歌を。泰行さんもマイスタジオを構想中らしく、我が家の防音スタジオが気になるようです。

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 続いて杉瀬陽子さん。大阪から駆けつけてくれました。歌のテイクはどれも完璧で、あっという間に終わりました。

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 「口笛は春の雨」のギターは中森さん。曲の重要な部分をすべて補ってもらったような気がします。

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 「つめたく冷して」は、かつてあがた森魚さんがエルビスプレスリーの楽曲に日本語詞を付け、1976年にアルバム「日本少年(ヂパングボーイ)」にて発表したもの。そのカバーのカバーです。あがたさんにもゲストボーカルとして参加していただきました。出会ってもう10年以上経ちます。

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 前作「Lamp&Stool」に参加してくれた高井亮士さんにも、2曲ベースで参加してもらいました。高井さんにはこのあと、6-7月に放送が決まったNHKみんなのうた「ウェイクアップ!パパ!」でもベースを弾いてもらいました。

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 ピアノは我が家のアップライトピアノで。1曲1曲、丁寧に録りました。

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 インスト「TIP KHAO」などでは、マリンバを叩きました。

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 久々に自分でもベースを弾きましたね。このために奮発してフェンダーのジャズベースとヘッドアンプを購入しました。

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 最後はボーカル。ここが一番肝心です。今回、いろんな人にも言われるのですが、歌い方を10年ほど前のスタイルに戻しています。あまり響かせすぎず、おおげさに言うと喋る感じの延長で、自然に歌っています。

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 以上、レコーディングレポートでした。このアルバムは、いろんなところで好評なので、とても嬉しいです!もっともっと、いろんな人に届きますように。

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短編映画「京太のおつかい」レコーディング

 ニューヨーク在住で僕と同い年の、大川五月監督による短編映画「京太のおつかい」の音楽を、再び担当させてもらうことになりました。この映画は、好評だった「京太の放課後」の続編となります。そして監督とのお仕事はこれで「京太の放課後」「旅するボール」に続く3作目。

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 僕はなんと、今回の製作期間中にインフルエンザにかかってしまい、監督とはしばらくスカイプなどによる遠隔のやり取りで、作業を続けました。今まではわりと制作初期の段階からふたりでスタジオにこもりながら考えていたので、それが出来なかったのですが、監督曰く「今後も遠隔の方がいいかも〜」とのこと。僕は監督がやりやすければ、どちらでも、、、。

 ギターは同じ街に住むベテランの星川薫さんにお願いしました。去年この街の催しの際に、お互いボランティアで数回セッションをしたのですが、本格的なお仕事はこれが初めて!

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 今回の映画音楽は可愛らしいリコーダーの音がたくさん出て来るのですが、リコーダー奏者としてQuinka,with a YawnのサポートメンバーでもあるOraNoaさんを迎えました。OraNoaさんとも初仕事!

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 緊張感のある場面ではヴィオラが欠かせませんでした。いつもお願いしている田中景子ちゃん(左)に。右は大川監督。

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 恒例のエンジニア廣瀬さんの自宅でのミックス。

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 この直後、北海道夕張市の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で2/28、3/1の2日間、さっそく公開されました。というのも昨年のゆうばり映画祭で、「京太の放課後」が短編部門の最高賞を2つ獲得し、その結果スカラシップとして資金協力を受け、今回の上映を約束されたのがこの映画というわけです。

 僕も出演している前作「京太の放課後」は、国内外でたくさんの賞を受賞しました。エンディングロールでドイツの子供が合唱してくれたり、ドーハの観客が爆笑だったり、サンパウロの観客が拍手喝采してくれたり。下北沢映画祭など、国内でのグランプリも獲得しています。

https://www.facebook.com/littlekyota



===「京太の放課後」受賞&出品 映画祭一覧(2013年2月現在)===

サンパウロ国際短編映画祭(ブラジル) ベスト10インターナショナルフィルム
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 優秀実写短編賞、サプライズ実写賞
アジャル・ユース・フィルムフェスティバル(カタール) グランプリ
オリンピア国際子供映画祭(ギリシャ) グランプリ
下北沢映画祭 グランプリ
山形国際ムービーフェスティバル 準グランプリ
小津安二郎記念蓼科映画祭 入賞
オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)
グラスゴー短編映画祭(イギリス)
キン国際女性映画祭(アルメニア)
IFVAアワード(香港)
ガルフ映画祭(アラブ首長国連邦)
アテネ国際フィルム&ビデオ映画祭(アメリカ)
ロービング・アイ映画祭(アメリカ)
ロード・アイランド国際映画祭(アメリカ)
ハートランド映画祭(アメリカ)
グアム国際映画祭(アメリカ)
ハワイ国際映画祭(アメリカ)
高雄映画祭(台湾)
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア
したまちコメディ映画祭 
きりゅう映画祭
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
札幌国際短編映画祭

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らくごえいが オリジナル・サウンドトラック 製作レポート

 本日、僕が音楽を担当した映画「らくごえいが」が公開されました。出演は山田孝之さん、本田翼さん、TEAM NACSの方々、加藤貴子さん、斉木しげるさん他。僕がNHKのドラマに出た時の妹役だった田島ゆみかさんも出ています。



 そして公開日に合わせ、僕のキャリアの中で初めての映画サウンドトラックCD「らくごえいが オリジナル・サウンドトラック」を発売しました。ハルコレートのshopページから購入できます。

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 ジャケットは映画のポスターなども手掛けた柿崎裕生(ゆうせい)さんが担当してくれました。そして今回も特設ページを作りました。ここで試聴ができるほか、YouTubeのHARCOチャンネルには全曲の試聴ができるダイジェスト映像があります。ぜひご利用ください。



 すでにいろんなところで書いていますが、この映画は東京芸術大学大学院・映像研究科の学生の皆さんによる作品です。監督、プロデューサー、照明、音声、美術、などなど、スタッフのほとんどすべてが芸大生。学生でないのは、音楽を担当した僕ぐらいでは!?

 「らくごえいが」は落語をモチーフにした3つの短編からなるオムニバス映画です。音楽制作は、昨年の夏に3人の監督と顔合わせをしたところから始まりました。そして9月〜10月は他の仕事の合間をぬって、ひたすらデモ楽曲を製作。監督たちとネット上でのやり取りを繰り返しました。

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 デモだけでかなりの数を作ったと思います。方向性が違うものなどはもちろん使用しないわけですが、そういった映画未使用曲のなかから、今回は3曲アルバムに入れました。

 そして11月に入りようやく本格的なレコーディングの開始です。今回は落語がテーマなので、出囃子などで使われるいわゆる「和」のテイストも取り入れることにしました。

 まずは鼓と掛け声(「よぉ〜」とか)、今井尋也さん。今井さんも東京芸大出身で、国立能楽堂を経てフリーの小鼓奏者として活躍しています。また、劇団メガロシアターの主宰もしています。

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 つづいて三味線、日原史絵さん。普段はフランスを中心にヨーロッパ各地や日本を行き来しながら、琴や三味線の奏者として活躍しています。

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 そしていつもの、ギター石本大介くん。今回は即興演奏も含めて、いろんなシーンで活躍してくれました。

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 いつもお世話になっているフルート&サックス、石島大輔さん。そして写真を撮り忘れてしまったのですが、トランペット仲兼一郎さん。お二人とも即興のソロのほか、エンディング曲のテーマなどを吹いてもらいました。

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 こちらもいつもお願いしているヴィオラ田中景子さん。1シーンだけですが、いい仕事してくれました。

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 終盤にさしかかり、ミックス作業です。エンジニア廣瀬さんには、廣瀬さんの自宅でのステレオミックスを4日間、そして芸大のスタジオで映画館用の5.1chサラウンドミックスを2日間と、すっかりお世話になりました。

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 横浜にある芸大の、映像研究科のスタジオ。音が、前から後ろから下からといろんな方向から聴こえるので、確認するときについつい変な姿勢になっちゃったりします。でも僕はもともと、こういったサラウンドの世界が大好きで(昔はアウトプットを16に振り分けたサウンドインスタレーションをギャラリーでやっていたくらいなので)、とても楽しかったです。

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 そしてついに完成しました。映画は本日公開ですが、2週間くらいで上映が終わる会場も多いかもしれないので、気になる方は早いうちに、ぜひどこかへ出かけてみてください。劇場情報はこちらからどうぞ。

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ネイバーズのテーマ制作レポート

 NHK教育テレビ・日曜日17:35〜18:00放送「ニャンちゅうワールド放送局」内アニメーション「ネイバーズ」のテーマソングの作曲と歌唱をこのたび担当させてもらうことに。このアニメのナレーションはUAさん、ほかに「ニャンちゅう...」のなかではトクマルシューゴさんやサケロックも音楽で参加しているそうで、なんとも豪華なキャスティング。そんななかに加えてもらえるなんて。



 NHK教育でのテーマソングは「味楽る!ミミカ」以来の2度目。そのときと同様、アレンジやレコーディングも自分で行うことに。我が家ではおなじみのマリンバをフューチャリング。そしてMARICOVERで大活躍してくれた後藤郁夫さんに久しぶりに依頼。エキセントリックなフレーズだらけのギターや、バンジョーなどを。

  そしてアルバム「tobiuo piano」などに参加してもらっているヴァイオリン河辺さんとヴィオラの田中さん。うちのスタジオでストリングスを録るのは初めてなので、マイキングをいろいろ試したりして楽しかった。河辺さんにはGOING UNDER GROUNDの今月発売のアルバムのなかの、「ジョニーさん」という僕がアレンジした曲にも参加してもらった。



 そして今回なんといっても大活躍なのは子供たち。僕のご近所の友達の娘さんと、そのお友達に参加してもらった。左上から時計回りにまさよしくん、しゅうくん、りんちゃん、ももちゃん。

 どの子も普段から歌が好きだったり、音楽教室に通っていたりしているせいか、元気に通る歌声、良質なテイクの数々。プロ顔負け、というかまるでCM音楽のときに来てもらうプロダクション契約してる子たちみたいだ。終わったあとはいろんな形をしたマイクにみんな興味津々。はい、記者会見はじめまーす。



 4/3に最初の放送を終え、これからも毎週流れる予定なのでよろしくお願いします。ちなみに、いくつかバージョン違いがあるので、そこもお楽しみに。

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レコーディング最終ゲスト

 今回は僕が敬愛するトッド・ラングレンのカバーもレコーディングしました。今年の2月、朝日美穂さんのイベントでイノトモさんも含めてみんなでセッションした「Be nice to me」という曲をやることに。というわけで朝日さんにコーラスで参加してもらいました。初の芥子色バック。

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 ジャズシンガーの出島陽子さんには英語の発音の相談を。その帰りに、出島さんが働いている老舗のジャズ・ライブハウス、吉祥寺SOMETIMEの前で。

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コーラス・ガールズ

 先日のナチュラルハイでも一緒だった、レーベルメイトでもあるミチルカの和津実(なつみ)ちゃん。波のようにたゆたう独特のソウルフルな歌い方は、ほとんど自己流だそう。歌ってもらった2曲は、そういえばどちらも海に関する歌、おかげでグルーヴ感が増しました。

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 続いては僕の茶飲み仲間でもある四人、左上から時計回りに。最近ではJUJUやYUKIちゃんにも曲提供するなど頑張っているstefanieのさっちん、Quinka、パスモの曲などを歌っているwafflesの恭子ちゃん、そしてバカラック好きなSSWフルカワモモコちゃん。

 皆、CMソング等でも活躍しているので、声が個性的で良く映え、楽曲がより立体的に。3曲も参加してもらいました。ありがたい!

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 ところで我が家は白い壁が少なく、モスグリーン、芥子色、セルリアンブルーっぽい色、細みのストライプなど。自分で塗ったところもあります。あとで気付いたのですが、背景色が変えられるので撮影が楽しい〜。
 
 先日は最後の1曲にドラムを。そして同時進行で、12曲中まず6曲のミックスをしてもらっていて、今月中にはすべてが終わる予定です。ライブやいろんな仕事も立て込んできているので、少し急がないと。

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ゲストミュージシャン祭り

 レコーディングは7割ぐらいまで進行中。それもこれもゲストの皆さんのおかげであーる。

 ベース高井さんに再び。全部でアルバムの3分の2を弾いてもらったことに。この写真のあとひたすら10分ほど独演ショー。そのヤンチャっぷりはどこか高校生のようでもあったが、引く手数多のベテランなのだ。

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 ハミングライフをスイングライフにするために、GOING UNDER GROUNDジョーくんにドラムを。このあとバイオリンとコーラスまで。遅くまでありがとう。帰ったら可愛い子猫(トトちゃん)が待ってるんだろうなぁ。

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 マッキンにベースを2曲。ライブは何度かやったけどレコーディングは初めて。難しいラテンものなどを根気よくやってくれた。

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 石本くん宅にてギター第2弾。これで半分の楽曲を弾いた事に。お気に入りのアンプやエフェクターに囲まれ、楽しそうな禅の世界。

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 tobiuo pianoに続き石島大輔さんも参加。フルート、クラリネット、アルトサックス。おまかせするフリーキーなフレーズがこれまたかっこいいんだなぁ。

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 カジくんにコーラスを。このまえ大瀧さんのカバーレコーディングで呼んでくれたときの曲が、カジくんにしては珍しいブルースナンバーだったのだが、今回の僕の曲も少しブギウギ調で、だけど可愛いフレーズが多かったので、直感でこれは絶対はまるはず! と思った。おかげさまで好トラックに。

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 深夜、譜面を書くの図。

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 北海道限定ですが、花畑牧場のお菓子のCMをQuinkaと歌いました。

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